満足をしない人

どうやったって満足しない人は、いる。

自分が何に対して満足していて、どこに不満があって、それらをどう受け止めているのかを語るのではなく、ただただ不満だけを語る人。

そういう人を満足させようとして心を砕くことは危険だ。

どんなに満足させようとしても、無理なことが多いし、たとえ一時的に満足させることができたとしても、それはわずかの時間しか持続しない。

つらそうに見えるので手を貸したくなるが、その人は誰かのせいで辛いのではない。その人自身の認識の曖昧さによって辛いのだ、と今はそう思う。

他者の認識を変えることは難しい。人を変えようとするのと同じで、かなり難しいと思う。

自分の心の水タンクに穴が空いていることを知らない人は、自分が渇くたびに水泥棒を探そうとするのだ。